診断村ができるまで|個人開発サイトが5ヶ月で25診断に育つまでの記録
診断村は非エンジニアがひとりで作り始めたキャラクター診断サイトです。ゼロから25診断を公開するまでに考えたこと、失敗したこと、変えたことをそのまま書きます。
「診断村」という名前が決まった夜
診断村というサイトは、ある夜、一枚のメモから始まった。
当時考えていたのは、恋愛診断やメンヘラ度診断のような、いわゆる「性格診断コンテンツ」だった。すでに世の中には数え切れないほど診断サイトがある。同じフィールドに何かを出す意味があるのか、正直迷った。
そこで、逆から考えた。既存の診断サイトに足りていないものは何か。
答えはすぐに出た。「診断結果を、キャラクターと一緒に受け取る体験」だ。当時見ていたどの診断サイトも、結果は文章か、せいぜい抽象的な図で表現されるものだった。「あなたは○○タイプです」と言われても、それを日常的に思い出す仕掛けがない。
そこに「村人」というモチーフを重ねてみた。診断結果はあなたの中に住む「村人」の一人であり、診断を受けるたびに村の住人が増えていく。この設計にすれば、診断は単発の暇つぶしではなく、少しずつ育っていく個人の風景になる。
「診断村」という名前は、その夜30分もかからずに決まった。
最初につまずいたこと
技術面での経験はほぼゼロだった。プログラミングも初心者、Web制作も初心者、ドメイン購入もサーバー契約も初めて。
普通なら「学んでから始める」のが順序だが、それだと絶対に始まらないと自分でわかっていた。だから、いきなり最初の一本の診断を作り始めた。
最初に公開した診断は「メンヘラ度診断」だった。テーマは決めやすかった。恋愛の話題は共感を集めやすく、若い層にも刺さる。キャラクターは「メンヘラちゃん」というひとりの女の子で始めた。
これが、最初の大きな失敗だった。
ひとりのキャラクターでは、16タイプを描き分けられない。同じキャラクターの表情違いを16枚並べても、印象が薄い。3枚目には「同じ子ばかり」に見えてしまう。
そこで「メンヘラちゃん」を大きく方針転換した。彼女ではなく、16匹のクラゲたちにした。透明でふわふわ、心の不安と共鳴する生き物として、クラゲはこの診断に完璧にはまった。
このとき決めたルール「1診断=1モチーフ×16変化」は、以降のすべての診断に受け継がれている。
一番手応えを感じた瞬間
サイトを公開してから、しばらくの間は誰も来なかった。それは覚悟していた。
最初の手応えは、公開から数週間後、迷宮クラゲというキャラクターが「刺さっている」と気づいた時だった。SNSで「これ私すぎる」というコメントを何度か見た。深読みしすぎて頭の中で会議が始まってしまうタイプの女の子を、青紫の渦目のクラゲで表現したキャラだ。
彼女のShorts動画が、他のキャラの5〜10倍の再生数を叩き出した。
そこから、キャラクターの当たり外れが可視化された。「見た瞬間に何かを言いたくなるキャラ」がバズる。曖昧に穏やかなキャラは伸びない。極端で、少し歪んでいて、でも憎めない——そういう子が愛される。
この学びは、以降のキャラクター設計を大きく変えた。角を丸めすぎず、その子の「痛さ」も表現に残す。それが結果的に、共感を生む。
一番きつかった時期
サイト運営で一番苦しかったのは、AdSense審査に何度も落ちた時だった。
コラムを追加し、コンテンツを増やし、対策を打ち、また落ち、また対策し、また落ち——を何度も繰り返した。技術的にはできる限りを尽くしても、結果は変わらない。「何が悪いんだろう」と何度も画面の前で考え込んだ。
答えはたぶん、単純に「サイトがまだ若い」だった。歴史も、アクセスも、実績もない状態で審査を通そうとしていた。
ここで大事なことを学んだ。焦って強化する労力を、コンテンツを作る労力に振り向けたほうがいい。AdSenseは通れば嬉しいが、通らなくても診断村の価値は変わらない。そう思えるまでに、けっこう時間がかかった。
助けられたもの
サイトを一人で作っているようで、実はいくつかの支えがあった。
AIとの共同作業は、ソフトウェアの構造やコンテンツ設計を相談できる相手として、大きな役割を果たした。特に、キャラクターの16タイプ設計や、結果文の言い回し、コラムの校正など、「一人だと迷い続けるところ」を素早く言語化してくれるのは本当に助かった。
SNS上での反応にも救われた。個別のいいねや共有は少なくても、「これ面白い」という一言がタイムラインで見えるたびに、次の診断を作る燃料になった。
自動化の仕組みは、精神的な負担を大きく減らした。Shortsの生成、YouTubeへのアップロード、X告知、Blueskyへの投稿、これらを毎日手動でやっていたら、絶対に続かなかった。
これからの5ヶ月で変えたいこと
現在(2026年8月時点)、公開診断は25本、コラムは28本、YouTube Shortsは40本以上を公開している。
年内に50診断を目指しているが、数を追うだけではないと自分に言い聞かせている。「診断が増える」ことと「診断村の魅力が育つ」ことは別の話だからだ。
これからの5ヶ月で意識したいのは、以下の3つ。
1. キャラクターの世界観をもっと深く描く
今は診断ごとに完結しているが、キャラクター同士が交わる物語を少しずつ入れていきたい。村に住む彼らが、村の中で何を思っているのか。それをコラムや別コンテンツで表現していく。
2. 検索から来る人を増やす
Shortsからの流入は伸びているが、検索(SEO)からの流入はまだ弱い。noteやコラムで「〇〇診断とは?」というテーマを積み上げて、じわじわと入口を増やしていく。
3. 使う人の声を診断に反映する
どの診断が刺さっているか、どのキャラが愛されているか、データは着実に取れるようになってきた。それを次の診断作りに反映する。人気キャラの姉妹版を作る、外れているキャラの設計を見直す。数字を見て、感覚だけで進めない。
最後に
「診断村」は、まだ育ちかけの村です。
住人(キャラクター)は400人を超えたけれど、村の外にはまだ知らない人がたくさんいます。この文章を読んでくれたあなたが、どんな村人と出会うのか、少し楽しみにしていてください。
診断は無料で、登録も不要で、1分で終わります。
そして、村人はこれからも増えていきます。またぜひ、遊びに来てください。
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